コラム:漢方薬を構成するもの

前回記事では、漢方薬の効く仕組みをご紹介しました。

今回は、もう少し根本に立ち返りつつ掘り下げ、
「そもそも漢方薬とは何でできているか」といった点について書いていきます。

漢方薬を買った事がある方なら見た事があるかもしれませんが、箱の裏にはカタカナで沢山の生薬が書かれています。

例えば、婦人科疾患で有名な桂枝茯苓丸であれば、
「※ケイヒ…3.2g ブクリョウ…3.2g ボタンピ…3.2g トウニン…3.2g シャクヤク…3.2g」です。

これはこの漢方薬を構成してる生薬が書かれています。

つまり、漢方薬とは「生薬の集まった集合体」を指す言葉なんですね。

良くも悪くも、漢方薬の効果を検証する時も、漢方薬がどう効いたというより、
「どの生薬がどの様に働いて、その状態に身体を変化させたか」を相談員は考えます。

そこには、まずはその人の身体がどういった状態かの東洋医学なりの診断術が必要で、更にどういった生薬を当てはめるかの知識と経験が必要となります。

当院では、漢方薬の購入前に相談をおすすめさせて頂いていますが、こういった事が大きな一因でもあるわけです。

※小太郎漢方製薬から発売されているものを記載しています。

筆者:日下

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