コラム:苓桂味甘湯と豚の関係

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今回の記事から、漢方薬「苓桂味甘湯(りょうけいみかんとう)」について、わかりやすく書いていきます。

この薬を理解する最大の鍵は、「奔豚(ほんとん)病」という病名にあります。まずはこのイメージを膨らませていきましょう。



下から突き上げるパニック

この病にかかると、突然のパニック症状に襲われます。ただ不安になるだけでなく、「下腹部から何かが喉元へ向かって、激しく突き上げてくる感覚」を伴うのが大きな特徴です。

この「下から上へ突き上げるパニック」を理解するために重要なのが、実は「豚」なんです。



なぜパニックに「豚」が登場するのか?

昔の人は、万物を「木・火・土・金・水」の5つのグループに分ける五行思想という考え方を持っていました。当然、人間の体もこのグループに当てはめられます。 東洋医学でいう「腎(じん)」は、体のもっとも下の方に位置し、五行では「水」のグループに属します。

そして面白いことに、昔の人は家畜までもこの5つに分類しました。「鶏・羊・牛・馬・豚」のうち、豚は「腎」と同じ「水」のグループに分類されました。

つまり、東洋医学のルールでは「腎(体の下側)」と「豚」は、切っても切れない深い関係にあります。

また、豚はパニックを起こすと凄い勢いでドドドドドっと突進します。

身体の下からドドドドっと突き上げる様子からも奔豚であると納得できますね。



まとめ

「下の方から突き上げてくるパニック発作」を、暴走する豚に例えたこのネーミング、今の感覚で見ても非常にイメージしやすいです。

苓桂味甘湯は、この奔豚といった下から突き上げる状態を元の場所へ収めてくれる薬なんです。


 

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