▍桂枝茯苓丸 (けいしぶくりょうがん)　エキス細粒G「コタロー」 [ 取扱商品 ]

概要
出典は『金匱要略』。
｢婦人妊娠病脈証并治…
婦人宿有癥病、経断未及三月、而得漏下不止、胎動在臍上者、為癥痼害、妊娠六月動者、前三月経水利時、胎也。下血者、後断三月衃也。所以血不止者、其癥不去故也。｣

女性は気血が胞宮（子宮）という場所に流れ込むことで、正常な月経を起こしています。
その流れが一旦滞ると、水が淀んで汚れが溜まる様に、「 瘀血」という病理産物が出来てしまいます。
更にこの状態が続くと、癥と言った塊が生まれます。
塊があると、気血が正常に流れないので、｢月経不順｣や「月経痛」といった女性特有の悩みや、停滞する部位によっては「肩こり」「打ち身（打撲傷）」が生まれます。

桂枝茯苓丸はこの様な 「 瘀血」に対して幅広く対応します。
まるで川の流れを塞き止める岩をどかせて、流れを良くする様な方剤です。

効能・効果 （メーカー記載のもの）
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、打ち身(打撲症)、めまい、頭重、しみ、湿疹・皮膚炎、にきび、しもやけ

<効能・効果に関連する注意>
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。

処方解説
胞宮の気血の流れが停滞し、癥という塊が出来たり、衝任脈の働きが異常となります。

『素問』「骨空論篇」には
｢衝脈者、起於気街、並少陰之释、俠斉上行、至胸中而散。任脈為病、男子内結七疝。女子帯下腹察。衝脈為病、逆気裏急。｣とあります。

「骨空論篇」を併せて考えると、積聚により起こる衝疝が起き、臍上に胎動が起きている事が分かります。

また「不通則痛」の考えから、気血の不通により痛経が起こっている事が分かります。

桂枝茯苓丸の配合を考えると桂枝は牡丹皮・桃仁・赤芍と協力して温通経脈の作用により瘀血を裁きつつ、衝脈の降逆を行います。
瘀血が停滞すると、水湿の停滞も生まれますが、その吸収を茯苓は行いつつ、安神も行います。

以上の働きにより、下焦で停滞したものを裁き、胞宮・衝任脈の状態を正常化させます。

参考資料『中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社　神戸中医学研究会編著


成分
本剤3包 (4.8g)中
（桂皮 3.2g・牡丹皮 3.2g・芍薬 3.2g・茯苓 3.2g・桃仁3.2g）より抽出した桂枝茯苓丸エキス (4/5量) 2.24gを含有しています 。

商品価格
税込み6,600円（30日分 90包）

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