一鍼堂漢方薬舗
帰脾湯 (きひとう) エキス細粒G「コタロー」 [ 取扱商品 ]
帰脾湯 (きひとう) エキス細粒G「コタロー」 [ 取扱商品 ]
概要
出典は『済生方』。
「治思慮過度,勞傷心脾,健忘怔忡。」
東洋医学では、人体が持つ五臓という内臓機能のうち、脾胃には気血を生成する働きがあると考えます。
帰脾湯には神経症と適応がある様に、考えすぎると脾胃の働きが悪くなります。
脾胃は気血という身体を動かす源を生成する働きのある臓腑なので、その働きが乱れると、気血が不足し、身体が重くなって疲労感が生まれます。
また、考えすぎは脾胃の働きを悪くすると同時に、心の気血を消耗します。
何か必死に作品を創造したりする時も「心血を注ぐ」と言いますが、その様に何か過度な思考が続くと、五臓で精神を司る心も痛めます。
心は精神の主柱なので、精神的な安定が失われると不眠に陥ります。
また、血が消耗されると、血虚となり貧血も現れます。
すると血の色が顔にも出づらくなり、血色が悪く見えます。
帰脾湯はその様な状態に対応し、脾胃という気血を作る根本を立て直しながら、心の気血を補充し、心身共に立て直しを行う漢方薬です。
効能・効果 (メーカー記載のもの)
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪いものの次の諸症:
不眠症、神経症、精神不安、貧血
処方解説
帰脾湯は心脾気血両虚に対して使われる方剤です。
『素問』「陰陽応象大論篇」「在志為思。思傷脾」
『素問』「挙痛論篇」「思則心有所存、神有所帰、正気留而不行。故気結矣。」
『素問』「挙痛論篇」「思則気結」
『霊枢』「本神篇」「是故怵惕思慮者則傷神」
『霊枢』「本神篇」「脾蔵意。營舎意」
『霊枢』「本神篇」「心有所憶謂之意。意之所在謂之志。因志而在変謂之思。因思而遠慕謂之慮」
黄帝内経と済生方を照らし合わせると、思慮過度により気が結ばれ、心脾が傷つき、意にも影響が出て健忘が起こっていて、帰脾湯はその状態に使う方剤である事が分かります。
帰脾湯には(白朮・茯苓・黄耆・竜眼肉・酸棗仁・人参・木香・甘草・当帰・遠志)が配合されます。
配合の骨格を見ると、四君子湯(人参・白朮・茯苓・甘草・生姜・大棗)に黄耆を加えて強い益気建脾を行っています。
木香には脾胃の気滞を動かす力があり、不思飲食といった状態に対応しつつ、補剤による留まりすぎるといった弊害を解消します。
当帰・竜眼肉・酸棗仁は、心血を養いつつ、遠志により心腎の交通をつけます。
心・意・志が切り離せない関係の様に、心・脾・腎は心神が正常に働く上で協力して働いている必要があります。
以上から、心脾気血両虚を基本に、腎も巻き込んだ対策を行う方剤となります。
尚、済生方の帰脾湯は、当帰・遠志が入っておらず、後々方剤に追加された生薬となります。
参考資料『中医臨床のための方剤学』東洋学術出版社 神戸中医学研究会編著
成分
本剤3包 (7.5g)中
(人参 2.4g・竜眼肉 2.4g 甘草 0.8g・白朮 2.4g・黄耆 2.4g・木香 0.8g・茯苓 2.4g・当帰 1.6g・大棗 1.6g・酸棗仁 2.4g・遠志 1.6g・生姜 0.32g)
抽出した水製エキス 6.30gを含有しています 。
商品価格
税込み13,200円(30日分 90包)
一鍼堂漢方薬舗より |
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